2011年 02月 17日

コメディの本質と個人店。

5年ほど前、
ジョナサン・バーンブルックという友人で
モンティパイソン好きデザイナーと
「コメディの本質」のようなことを巡って話をした時の結論は、

「コメディとは、この世界に存在する多様なものことを全て等価に扱ってみること」
ということだった。

いわゆる普通の社会の中では、あらゆるものに優劣や序列が付けられて、
あらゆるものの価値や評価には上下や左右やあるのだが、
すべてのものことの価値をイコール(平等)ということにしてみる。
そして、そこから立ち上るオモシロさ。
おそらくここがコメディの本質なのだ。

というわけで、
落語では、
天下の将軍様も自分が食べたいものを食べられなかったりするし(目黒のさんま)、
職人が武家の首を刎ねたりする(たがや)。
ブルースブラザースでは、
盗んだパトカーを暴走させる刑務所帰りの二人組が
どんな英雄よりも英雄に見える。

実際の世の中のお約束から自由なユートピアが、コメディなのかもしれない。

考えてみると、街や個人店の面白さも多分にコメディ的である。

例えば、さばのゆだと、
同じ値段の酒を飲んでいる限りにおいて、
大企業の会長も芸能界の人気者も学生もフリーターも主婦も学者も
サラリーマンも自営業者もOLも劇団員も前座も真打も、
みんな同じ店の客。

そういった空間だからこそ、
意外な出会いやつながりができ、
意外な面白いものことができるきっかけになるのかも知れない。
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by slowcomedy | 2011-02-17 14:37 | お知らせなど。


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