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2011年 03月 15日

スローコメディ広告社の東北との関わりと被災地支援について。

ぼくは関西出身ですが、
この十数年、経堂や下北沢の個人店で飲んでいて、
本当にたくさんの東北人と出会い飲み親しくなり、
仕事を共にするようになった人も多かったりします。

東北の人は、じわっとくる。
関西人のようなノリはない。
東京人の粋とはまた違う照れっぽい感じの、
その奥に秘めた骨っぽさ粘り強さ、
そして関西の言葉では表現できない深みのあるやさしさが魅力で、
随分と個人的に助けられ、影響を受けた人が過去から現在まで、
実は、実際に関わった人を中心にたくさんいる。

モンティ・パイソンを見るよりも前に読みふけったのは、
井上ひさしさんの「パロディ志願」。
コメディのテクニックだけでなく、
笑いと人生が限りなく不可分なものであることを教えてくれた名著だ。
辺見庸さんの「もの食う人びと」も一生読み続けていきたいバイブルだ。

しかし、自分ごときに東北のことは語り尽くせない。
一生かかっても、わかった気になるなんて不遜な、
太古からの人の営みの豊かな蓄積が人や風景に宿っているような気がする。

震災発生から5日が経つが、
東北(茨城/千葉/栃木/長野なども大変だ)の被害は甚大である。
親しい東北の人たちの親兄弟・親戚・知人・仕事仲間たちも
たくさん巻き込まれてしまった。

実は、うちの会社スローコメディ広告社は、
日本のモノづくり企業と
ユニークな個人店の在る地域を応援することをテーマにしており、
東北のたまらなく美味しいモノを作っている
缶詰を中心としたメーカーさんに随分とお世話になっていたのだった。

その橋渡しをしてくださったのが、
彼もまたじわっとくる東北人、
仙台出身の缶詰博士・黒川勇人さん

そして、今回、多くのメーカーさんが、壊滅的な打撃を受けた。

石巻の木の屋石巻水産さん。
岩手県九戸郡の宏八屋さん。
青森県八戸市の味の加久の屋さん。
静岡県静岡市(清水)に伊藤食品さん。
(八戸市に工場あり)
千葉県銚子市の信田缶詰さん。
同じく銚子の田原缶詰さん。
大手のマルハニチロさんも石巻に工場が。

特に木の屋 石巻水産さんは、
営業の鈴木さんが独特の人懐っこいキャラで経堂に溶け込み、
この3月に開催しているサバ缶で経堂街おこしをするイベント企画
スポンサーになってくれたり、
セレブ缶として有名な金華さばの水煮缶を使ったメニューが、
経堂の焼きとん「きはち」、ラーメン「まことや」という名店で実現するのに
協力をしてくださったりした。
(「金華さば」は売れるのです)
あの経堂美登利寿司は「金華さば缶を使ったチラシ寿司」を
イベント用に作ってくださった。

そんなコラボを一緒に楽しんでいた
石巻の木の屋さんだった。

あの地震があった11日も、
昼前にこんなメールを自分宛に送ってくれていた。

17日に出張のついでに経堂に来て、
夜、金華さばメニューを置いている店を
飲み歩く約束をしていたのだった。

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ひとつ伝え忘れておりました。
17日ですが先日チラっとお願いした新商品についてのご相談があります。
時間の都合が良ければ是非お付き合いください。
商品は宮城県石巻港・女川港に水揚げされる
○○○○○○(企業秘密なので伏せました)を使用した
ご飯にぴったりの商品です。
ネーミングおよびデザインについて、イラストレーターの方々をはじめ
お知恵を拝借できればと考えております。
個人的には日本の食卓に強いインパクトを与える(かも知れない)
美味しい商品と思いこんでおります。
商品の形は出来ましたが、販売戦略についても力を貸していただければ…
と勝手に考えておりました。
当日はその新商品の試食等々、送付させていただきます。
宜しくお願いします。

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全員で20名くらいの小さな会社にも関わらず、
このチャレンジ精神に満ちた姿勢。
松尾貴史さん監修の「スパイシー鯨術カレー」を実現させたのも、
この木の屋さん。
この先は、
マジック・ナポレオンズのパルト小石師匠の
マジックの缶詰。
春風亭昇太師匠も木の屋の缶詰を美味しいと食べてくれて、
いろんな番組で紹介してくださっていた。

ロックミュージシャンのような風貌の副社長の口癖は、
「うちの会社に不可能はない」というもので、
小ロットのアイディア商品に意欲的な会社だった。

それが今回の被災により、
会社の設備は壊滅的な打撃を受けたようだ。

しかし、人は生きていた。
今日になってやっと、
避難していた社員の皆さんの救出がはじまったと情報があった。

営業の鈴木さん、
商品開発の松友さんも無事のようだ。

涙がでた。

人さえいれば何とかなる、と思う。
困難が待っていることは確かだが、
人がいれば何とかなる。

が、テレビに映し出される被災地の様子を見ても
容易に想像がつくように、
何とかなるとは言うものの、
これをすればいいというハッキリした処方箋はない。

前例のないものだけに、
東京にいる自分たちができることは何なのか?
わからないのである。

自衛隊員のように訓練されているわけでもなく、
政治家や官僚のように復興の予算を差配できるわけでもない。

が、確かなことは、ひとつだけ。
少しでいいから、前に進まなければ、何も起こらないのである。

まずは4つ、なんとか自分たちにできることを考えた。

①募金を集める。
②助け合いのムードを高める。
③復興する産業(モノづくり)のPR支援。
④失われがちな笑顔を取り戻す。
⑤現地の体制が整ったら必要とされる物資(缶詰)などを
 企業に働きかけて送る。

経堂のさばのゆと下北沢のスロコメという実空間で、
リアルイベントとソーシャルメディアを連動させて行う。

微力であることは重々承知である。

だけど、少しづつでも進むことで、
1年後、2年後、3年後、10年後、20年後、
美味しい素晴らしい未来があるように、
動かないよりは動いた方がいい。
木の屋の皆さんが無事と聞いて、
だんだん具体的にしたい気持ちが強く強く湧いてきた。

イベントに参加するナイスガイな二人。
木の屋 石巻水産の鈴木さん松友さん

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初めは、小さいことしかできないと思うが、
少しづつ動き続けようと思う。

これは昨年の宮崎が口蹄疫で苦しんだ時に作ったもの。
西郷輝彦さん、松尾貴史さんが快く協力してくださったもの。





被害の大きさに圧倒されて、
とりとめのない内容になっていますが、
今週から、チャリティー・ライブや、
小さなネット向けの動画などを作っていく予定です。

小さいところからでも、何かしていきましょう。

東北の美味い魚で旨い酒が飲める日が一日でも早く訪れるように祈りつつ。
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by slowcomedy | 2011-03-15 19:30 | 被災地復興支援。


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