slow comedy & community factory blog.

slowcomedy.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:「かぞく店」と「ふうふ店」( 1 )


2012年 12月 18日

経堂の義理と人情の赤提灯「太郎」の噺

経堂のおもしろい
「かぞく店」と「ふうふ店」の噺を書きます。

青森の若者をテーマにした本を読んでいて、
思い出したことがあった。

吉田類さんも大好きな経堂の赤提灯「太郎」。
12、3年前、週に2、3回、
夕方に赤坂の放送局の仕事が終わってから通っていた店。
(ここでどんなに素敵な出会いがあったか!
 もちろん今でも、ペースは落ちましたが行ってます)
季節は4月、
ある新卒の若者が飲食店向けの食材の配達で経堂を回っていた。
太郎にも調味料か何かを配達していた。
あきらかに仕事に慣れていない感じと、朝から働いている感じで、
いつも疲れた顔をしていた。
太郎に品物を届けて帰ろうとすると、
「そこの若者ちょっと待ちなさい」と、立ち止まらせて、
小さなザボンくらいある大きなおにぎりを握って「食べなさい」と。

いつもやってたなー。

しかも当時の太郎は、毎日4時から満席の店である。
(いまも人気店ですが)
料理人は、おとうさん一人で。
雨あれらと降る注文を一人でさばいて、
しかも、焼鳥は、肉を切って串に刺すところから。
揚げ物は、タネを握って、揚げ粉をつけるところから。
ちなみに猪の串焼きです。
f0053279_1146615.jpg

常時20数名のお客の食欲を満たし続けながらのおにぎりは、
スゴいと思った。

「毎日スゴイですね」と、声をかけると、

「あのこね。かあちゃんと同じなのよ。くにが同じ。
 青森青森。あいさつ聞いただけで一発でわかった」と。
(太郎のお父さんのイントネーションで読んでみて♪)

そういうお父さんは、鹿児島の伊集院出身。
ケンカをすると青森の言葉と鹿児島の言葉で通じないそうだが、
若い頃、旅先の青森でおかあさんに一目惚れ。
そのまま当時住んでいた中野へ。
その後、経堂で「太郎」を開店。

そんな太郎さんのご長男が、約10年の飲食修行を経て
吉祥寺に出したのが「魚秀」というお店。
店内にドカーンと鎮座するのは、青森の「ねぶた」。

吉祥寺の「魚秀」は、
こんなご時世にも関わらず、連日大賑わい。
こちらです。

理由はないけど、こういう店は、護られている気がするんですよね。

話がちょっとそれましたが、
おにぎりの若者は、その後、仕事に慣れ、
一度、カウンターでおとなしくテレビを見ながら飲んでたなー。

そして「太郎」は、こんな店

義理と人情のある飲食店の話でした。

by 経堂系ドットコム

経堂には、こんな実話が、南シナ海の埋蔵原油くらい埋まってます。
[PR]

by slowcomedy | 2012-12-18 11:50 | 「かぞく店」と「ふうふ店」