カテゴリ:スロー・エッセイ( 41 )


2013年 05月 02日

23年前から馴染みの居酒屋が、突然、消えていた。

23年前から馴染みの居酒屋が、突然、消えていた。
7ヶ月ほど忙し過ぎて、寄れないでいたので、久しぶりに、
大将とパートのオバちゃん(勤続30年近く)の顔を見ようと
大阪福島のさばのゆ温泉から徒歩3分ほどの或る路地を曲がったが、
看板がない、店がない。
ここの大将は、昔、マンションの隣に住んでいたこともあり、
なんというか、勝手に自分の青春の重要な一部だったりする。
数年前に病気をして、リハビリから復帰した経緯があるので、
ひょっとして?とも思いながら、周りを歩いていたら、
近所の魚屋の前に「移転しました」という貼り紙が。
その居酒屋のことが書かれてある。
地図をガン見して暗記して、移転先へ向かった。
大阪福島特有の長屋路地ラビリンスの奥の奥。
すると、あったあった。懐かしい店の名前が。
まだ日は高かったけど、営業中とあったので入ってみると、
「わー、よくわかったね!」と、大声の大将。
聞いてみると、昨年急に、大家さんが、店が入っていた建物を
ある会社に売り渡してしまい、
その後、いろんな厳しい条件を突きつけられたそうだ。
「あの店で30周年むかえたかったんだけどね」
詳しくは書けないが、本当に大変だったらしい。
いろいろ考え、カウンターはじめ、店を象徴するパーツを
馴染みの大工さんに取り出してもらい、
長屋街の一角の自宅をリフォームして、1階を店にした。
再スタートは、今年3月からだという。
それにしても、本当にわかりにくい場所にある。
「こういう場所だし、なにか目玉がないとと思って、
 肉うどんをはじめてね」
大将の出汁のウマさは、
DNAが、逆立ちして小躍りするほど知っているので、
ちょうど昼飯がまだだったので、迷わず、注文。
そして、人生の肉うどん記録を塗り替えてしまいました。

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ふと気がつけば、そのお店、
さばのゆ温泉のすぐ裏手にあったのでした。
これは何かあるな。
店の再スタートを切ってすぐ、
メディアで仕事する常連さんたちが、
ほどよく肉うどんを紹介してくれたので、助かってるという。
経堂みたいな話だな。
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by slowcomedy | 2013-05-02 09:32 | スロー・エッセイ
2013年 04月 24日

17年前の夏、 パペット落語の笑福亭鶴笑さんと ハンガリーの旅をした。

17年前の夏、
パペット落語の笑福亭鶴笑さんと
ハンガリーを旅しました。
目的は、ウクライナ国境近くの
シャーロシュパタクという田舎町で開催されていた
国際パペットフェスティバルでした。
有名なプシュタという大平原を列車に揺られて辿り着き、
リハーサルでは英語が通じず、苦戦。
が、そのあと、
現地の女子大生に台本を英語→ハンガリー語に訳してもらい、
徹夜で丸暗記した鶴笑さん。
寝不足のママ突入した本番では、
大会場に爆笑の渦が巻き起こり、特別賞をゲットしました。
あの夜のハンガリーワインは格別でしたー。

そんな鶴笑さんのお弟子さんが、
さばのゆでパペット落語をしますよ。

6月8日(土)  
笑子のプチワールド
開場:午後6時 開演:6時半
会場:さばの湯 経堂
   世田谷区経堂2−6−6 plumbox V 1階
笑子ワールド漫談/古典落語/パペット落語
*会の後打ち上げ参加自由
前売り:¥1000 当日:¥1200
予約:info@show-ko.com
電話: 090-3949-1345

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写真は、2004年の4月、
ロンドンでお会いした時の鶴笑さん。
ソーホー地区にある会員制倶楽部の
「グルーチョ・クラブ」の前です。
「グルーチョ」は、もちろん、チャップリンやキートンにも
匹敵する喜劇王兄弟「マルクス・ブラザーズ」のグルーチョ・マルクスに由来。
「オレは、自分を会員にするような会員制倶楽部には入りたくない」という、
ウッディ・アレンの『ア二ー・ホール』にも登場するグルーチョの言葉を、
会員制倶楽部の入口に(微笑)
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by slowcomedy | 2013-04-24 13:48 | スロー・エッセイ
2013年 04月 23日

街も酒場も大自然なのだ。


不思議なことがあるものだ。
一昨日、経堂のある店で、
さばのゆ書道教室の生徒さんでもある常連女子Yちゃんから、
「須田さん、Tって沖縄の那覇のお店、知ってます?」と、聞かれた。
知ってるも何も、そこのお店をやってるGさんは、
20代の数年間かなりディープに付き合い、朝まで飲み明かしたことが
何十回では聞かない20歳年上の友人だ。
波瀾万丈で、いろんな商売を転々としていたが、
いつも多種多様な人に囲まれていて、外国人も多かった。
その人がいなければ、さばのゆみたいなことはやってなかったし、
モンティパイソンやロンドンへの興味もそれほど沸かなかったに違いない。
聞いてみると、Yちゃんも「Gさんと会って人生が変わった」ほどの
付き合いなのだとか。もちろん飲み屋で出会ったとのこと。
昨夜からさばのゆでチーズパーリーをしているチーズ魂・中村さんは、
Gさんが梅田の阪急東通り商店街の舗装されてない路地でやっていた
マニアックなバーの常連で、
ぼくがロンドンにいた頃に通い詰めていた。
昨夜のチーズパーリーに来られた花火のプロデューサーさんは、
チーズ魂さんが、沖縄の那覇のTで会ったのが縁。

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実は、最近他にも、Tとさばのゆのラインから、網の目のような人の輪が
どんどん広がって、ゆるくもしっかり増殖しているのだ。
しかもオモシロ過ぎる人ばかり。
大阪でディープにGさんと飲んでいた日々から約20年。
給料前には財布はすっからかんだったけど、
徹底的に飲んでいたから、このワクワク感なのかなー。

まるで、200年前に山に降った水が、
ミネラルたっぷりの湧き水になって溢れ出てくるような。
街も酒場も大自然なのだ。と、思う。
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by slowcomedy | 2013-04-23 14:43 | スロー・エッセイ
2013年 04月 20日

経堂の豆腐屋さん+ポン酢11


ポン酢11になりました。
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すずらん通りのちょいと奥。
太田尻家の手前のサンケイ新聞の角を左の路地に入ると、
豆腐の名店・一力さんがある。
今日も冷え込んでるし、
全国から名ポン酢が集まる今夜のポン酢ナイトには、
やっぱり湯豆腐だと思い、ついつい立ち寄った。

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ここの豆腐は、ぎゅっと味も実もつまって、
いやー豆腐だなー、これが豆腐だよと思われてくれる豆腐。
やっぱり、全国のウマいポン酢を迎え撃つには、
ウマい豆腐しかない。しかも経堂の豆腐でないと。
そんなことを考えながら、店を覗いたのだが、
時間が遅かったせいか、土曜日のせいか、
「売れちゃってねー、ゴメンねー」と、旦那さん。
それで、本町通りの一力さんの出店へ行ってみた。
そこには奥さんがおられた。
出店の方は、初めてなのだが、
なんかデジャヴーな感じと思ったら、そうだった、
確か10年ほど前になくなったけど、
「マネーチョット」という焼鳥屋さんがあったのだ、
目と鼻の先のリューゲにテレビ局の会議仕事の後は必ず、
週に3、4回ペースで通い詰めていた頃、
流れで何度か行ったことがある店だ。
なにより名前が、いい。
なんてことないけど、いい「マネーチョット」
大笑いできないけど、くすりと笑える「マネーチョット」
でも値段は普通だった気がする「マネーチョット」
豆腐をビニール袋に入れてくれている奥さんに
「マネーチョット」の話をしたら、
「主人の弟がやってたのよ。平成17年に急死してね〜。
 久しぶりに思いだしたわ、ありがと」
豆腐を幾つかおまけしてくれました。
そんなチョットした経堂のストーリー。
今夜は、湯豆腐でマネーチョットを思いだしながら、日本酒をぬる燗で。

さあ、仕事しよ(笑)

こちら4/29からはじまるイベントチラシです。
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by slowcomedy | 2013-04-20 14:16 | スロー・エッセイ
2012年 12月 22日

経堂西通り「ぼんち」のおかあさんの教え。

ご近所の人と立ち話。

懐かしい関西お好み焼き「ぼんち」のおかあさんの話に。
大阪の布施出身の人情あふれるおかあさんで、
「ほんとに、よく怒られたなー」と(笑)

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昔、お店の定休日を借りて、よくこんなイベントをしていた。

記録に残っているものでは、こんな感じ

10年ほど前、あるイベントの前に「ぼんち」で打ち合わせ。
主催者の一人が、「チラシ作って、いろんなお店に貼ってもらおう」
と、口にした途端に、

阪神タイガースのメガホンを持ったおかあさんがやってきて、
ビックリするような大きな声で言った。

「あんたらこの近所のお店のお客さんを取ったらアカンよ。
 するんやったら、あんたらのイベントに来たお客さんが、
 近所のお店に流れて、よかったなー言われるくらいやないと、
 ほんまの店はできへんのよ」と、言われた。

「いま、あそこのお店は、子どもさんが大学にいってはる。
 あのお店は、今度孫が生まれる。
 あのお店は、この間、マスターの健康診断の数値が悪かった。
 あのお店は、内緒やけど、バブルの頃の借金がある」

「いろいろあるのん。
 あんたら、そんなん全部、見えてんのかー!」と。

なぜか同じタイミングで「気をつけますー!」と、言っていた私たち。
ちなみに私は、34歳。

すごい勢いだったが、「気をつけますー!」と言った瞬間に、
「わかったらええのん」と、優しい笑顔になり、奥へ引っ込んだ。

よくみた光景の一つに、

「え?からから亭、さいきんお客さん少ない?」と、聞くと、

お好み焼きを食べ終わった農大の柔道部員を
「あんたら、行くで!」と、予定変更させ、
経堂西通りを体格のいい学生さんを引き連れ、からから亭へ。

「餃子とラーメン、人数分。マッコリのボトル」

「お好み焼きでもうお腹いっぱいなんです」と言う農大生の
頭にパシパシ平手の愛のムチをくれ。

「あんたらが食べへんから、阪神が弱いんや!」

あのおかあさんには、街をじわっと盛り上げるということの
本当に大切な部分を教えてもらった。

単なる人情話に思えるエピソードだけど、
かなり高度な経済の極意が詰まっているような気がしているので、
専門の人に聞いてみよう。

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by slowcomedy | 2012-12-22 11:52 | スロー・エッセイ
2012年 12月 12日

経堂すずらん通り商店街の大根。


経堂すずらん通り商店街。

商店街で働く人は、キャラが立っている。

例えば、こんな大根を見つけて、

「たぶん あのオバちゃんが あまり考えずに わっと書いたコピーかなー」

なんて思いながら買い物するのもいいもんです。

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おでんにします。

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by slowcomedy | 2012-12-12 12:33 | スロー・エッセイ
2012年 12月 08日

足立区のものづくりもスゴイんだな。


昨夜、浅草橋で職人さん番組の取材をしたあと、

エンテツさんのいる王子の山田屋へ。

足立区の魅力を語る方がおられて、すっかり感心してしまいました。

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工芸も素晴らしければ、農業もなかなかだそう。

実は、経堂には、足立区出身の人が意外と多い。

足立ー経堂でイベントができるとオモシロイかもと楽しくなりました。

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by slowcomedy | 2012-12-08 12:48 | スロー・エッセイ
2012年 08月 01日

青春のカレーライス「銀座ニューキャッスル」の想いで。

上京してすぐ、18歳の時から通っていた
カレーライスが有名な銀座のお店「ニューキャッスル」が昨日で閉店。
並木座で日本映画2本立てを観た後は、
必ず、ここの辛来飯(カライライス)とコーヒーでした。
先代マスターは、なんともいえない笑顔の持ち主で。
東京に来て初めて通った家族的なお店でした。

ここ数年は、あまり行けなかったけど、
たまに行って「大森ですか?」と聞いてくれると、
いつも「帰ってきた」という気分になったものでした。

肉を使わないのにコクのある野菜カレー。
品川(小腹が空いた方に)ー大井(スタンダード)ー大森(大盛り/半熟目玉焼き付き)
ー蒲田(さらに大盛り/半熟目玉焼き付き)
コーヒーは最後に行った時も200円でした。
銀座の一等地の奇跡のような空間。

写真をご覧いただけるとわかると思いますが、
上質のユーモア横溢の個人店でした。

あー、いますぐには言葉がでない。
近く書き足そうと思います。

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by slowcomedy | 2012-08-01 11:23 | スロー・エッセイ
2012年 07月 25日

【経堂の伝説グルメ】梅乃寿司のさつま揚げの写真が見つかった♩


経堂西通り鳥へいの斜向いにあった寿司の名店・梅乃寿司。
15歳からこの道という大将の軽妙なトークを聞きながら(ほんと粋な人なんです)

江戸前の寿司をあれこれ食べて、飲んで、大体1500円〜3000円という驚異の店。
お会計の時、にこっと笑って「安いでしょ」というのが口癖でした。

ツマミもあれこれ美味く、特に自家製のさつま揚げは、ふわっとしてもちっとして、
他では食べられない味でしたが、
残念ながら、一昨年、惜しまれて引退されたのでした。

そんな伝説の梅乃寿司のさつま揚げの写真が見つかった♩

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ぼくは以前からちょくちょく通っていましたが、
経堂系ドットコムとのご縁は、
2006年からリウマチが悪化して2年ほど店を閉められていて、
2008年から、まずは奥さんが居酒屋として再オープンされて、
それから、少しずつリハビリを兼ねて寿司を握りはじめた頃に相談されたことがありました。

しかし、そこはこだわりの大将。
「ネットってのは やなんだよ。
 口コミでいいお客さん、特に若い人に俺の寿司を食べてもらいたい」ということでした。

それから2年ほどの間でしたが、
なんとなく噂を聞いて、回る寿司より安い驚異の江戸前寿司を堪能した人も
結構いるのではないでしょうか。

梅乃寿司の大将は、いまもお元気で、
昔の飛行機乗りの帽子をかぶって、石仏公園あたりをよく散歩されておられます。

さばのゆには、落語や浪曲、都々逸を聴きにきてくれることもあります。

もうそろそろいい頃合いだと思うので、
また美味しい梅乃寿司の写真が見つかったら、
経堂系ドットコムの経堂系グルメ日記にアップしようと思います。

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by slowcomedy | 2012-07-25 15:21 | スロー・エッセイ
2012年 05月 14日

「万国の労働者よ立ち飲みあがれ!」から「ぎょうさん主義」革命へ(鯖)

先日、
「万国の労働者よ立ち飲みあがれ!」という
キャッチフレーズをゆるく発表したら、
かなりの反響をいただきました。

それを真に受けて、
いま真剣に考えているユートピア思想が。

共産主、いえ間違えました、「ぎょうさん主義」です。

「ぎょうさん主義」とは、
毎日、夕方までは、
「今日は、飲む量をほどほどにしておこう」と、
心に固く誓うにも関わらず、
夜になり、楽しい仲間と飲んでいるうちに、
ついつい「ぎょうさん」飲んでしまうという。

「万国の労働者よ立ち飲みあがれ!」から
いろいろ相談に乗ってもらっていた
「酒とつまみ」のナベさんのアイディアが元になっています。

人は「ぎょうさん」飲んでしまった時に
最もクリエーティブになれます。

「ぎょうさん」飲んでしまった時の
勢いあふれる言動を酔いがさめてから実行するのが、
「ぎょうさん主義」の真骨頂です。

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会社を作ってしまおう!とか、
すぐに結婚してしまおう!とか、
だんじり祭りの期間は出社しない!とか、
明日、社長に直談判してみる!とか、
夏のボーナスを倍にしてやる!とか、
共同経営でバーをやろう!とか、

「ぎょうさん」飲んだからこそできること。
世の中にたくさんあると思います。

「ぎょうさん」飲んで思わず威勢がよくなることは、
最高の美徳です。

「ぎょうさん主義」は、
この素晴らしい「ぎょうさん」の精神を軸に
理想の社会を創ろうという主義、いえ、酒義なのあります。

イデオロギー、いえ井出商店(小倉の有名な角打ち)オロギー。

書記長は、酒記長。

理論的支柱は、カール・マルク酒。

やっぱり、いまの世の中、
「ぎょうさん」が足りないと感じています。

夢も「ぎょうさん」
学生の求人も「ぎょうさん」
子供も「ぎょうさん」
田舎の農業・水産業従事者の平均年齢は若返り、
日本の通津浦々にかつてのように元気な子供の声が響き、
ヤングという言葉が復活する。

これは革命を超えた「角打ち命」なのかも知れません。

経堂の街で「ぎょうさん主義」の研究と実践をがんばろうと、
なぜか気合いが入っている私です。

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by slowcomedy | 2012-05-14 12:52 | スロー・エッセイ